任意整理をするとクレジットカードが使用できなくなる!?任意整理の基礎知識

任意整理をするとクレジットカードが使用できなくなる!?任意整理の基礎知識

クレジットカードの支払いが遅れてしまう事が多くなったり、支払いが困難になった場合には、任意整理で借金を整理することができます。 任意整理を行うと利息分がカットされたり、返済期間を延長してもらうことができたりするので、その後の支払いは楽になります。 しかし、クレジットカードが使えなくなるなどのデメリットもあります。 そのため任意整理を行った場合の期間や注意点、クレジットカードを再び作成する時のポイントなどについて知っておきましょう。

クレジットカードの債務も任意整理で減らすことができる

任意整理とは、裁判所を通さずに消費者金融などの債権者との交渉によって行われる債務整理の手続きです。 一般的には弁護士や司法書士の専門家に依頼して、債権者と直接交渉してもらい将来利息の免除や返済期間の延長を求めます。 任意整理は、クレジットカードのキャッシングやショッピングによる借金であっても可能です。 キャッシングの多くは高金利で貸し付けているので、将来利息をカットするだけでも返済額は変わってきます。 ショッピングによる借金は減額することが難しい場合もありますが、月々の支払額の見直しといった方法で借金の完済を目指すことができます。 また、任意整理によって減らすことができるのは将来利息や経過利息であり、借金の元金は減らすことはできないので注意が必要です。

任意整理の手続きを行うとブラックリストに載ってしまう

ブラックリストとは

ブラックリストとは、個人信用情報機関の個人信用情報に事故情報が登録されることを言います。 事故情報は借金の返済やクレジットカードの支払いが滞る、任意整理などの債務整理を行うなどすることで登録されます。個人信用情報には、名前、生年月日、住所、勤務先、借入金額、支払い履歴などの情報が登録されています。個人信用情報機関はJICC、CIC、KSCの3つの機関があります。JICCは任意整理そのものが事故情報として記録され、弁護士から債権者に受任通知が届いた時に債務整理と入り、5年間残ります。 CICは任意整理の事実は登録されませんが、3か月以上の支払いが遅れた場合は、異動と事故情報が入り、完済から5年間記録されています。 KSCは任意整理と記録されませんが、銀行カードローンを任意整理すると、保証会社から銀行に残金を返済する代位弁済がされる場合があります。 すると個人信用情報に代位弁済と事故情報が記録され、5年間残ります。

任意整理をするとクレジットカードが使用できなくなる

任意整理も債務整理の一つなので、個人信用情報に債務整理と事故情報が残ります。 任意整理をした後、クレジットカードを新規に申し込みすると、クレジットカード会社は個人信用情報を確認します。 その際に任意整理をした事故情報や、支払いが滞った遅延情報が登録されていると、審査に落ちてしまい、クレジットカードを作ることができません。 またクレジットカードを任意整理した場合も、そのクレジットカードは使用できなくなります。

ローンも組めなくなる

任意整理をすると、個人信用情報に事故情報が記載されるので、情報が載っている間はローンを組めなくなります。
任意整理をする前に、すでにローンを支払っている場合があります。 住宅ローンや車ローンを整理すると、住宅や車を手放すことになりますが、手放したくない場合は任意整理の対象から外しましょう。 任意整理は整理する債務を選部ことができます。 そのため返済中のローンは整理対象から外すことで、影響なくすることができます。

任意整理は整理の対象を選べる

特定のクレジットカード会社だけ対象から外すことはできる

任意整理は裁判所を介さない私的な交渉です。 そのため、任意整理は整理する債務を選択することができます。 住宅ローンを任意整理してしまうと、担保である土地やマイホームを手放さなければいけなくなります。 また連帯保証人がついている債権の場合は、任意整理をすると債務の請求が連帯保証人に行き、迷惑をかけてしまいます。 しかし、任意整理は特定の債権を外すことができますので、住宅ローンはもちろんクレジットカード会社を対象から外すことができます。 ですので、クレジットカードや家や車手放さずに任意整理をすることができます。

任意整理をするといずれどのクレジットカードも使えなくなる

任意整理の対象から外したクレジットカードは、いつも通り使用することができます。ただし、任意整理を進める中でいずれクレジットカードが使用できなくなります。 なぜなら、クレジットカード会社は定期的に信用情報をチェックしているからです。 任意整理をすると、個人信用情報機関に情報が共有されます。 たとえ特定のクレジットカード会社を対象から外したとしても、途上与信やカードの更新時に個人信用情報機関に照会することでバレてしまいます。 そのため特定のクレジカードを残しても、いずれかは使用できなくなります。

クレジットカードを任意整理をする時の注意点

引き落としているものは任意整理前に変更する

電気代や水道代といった光熱費、携帯代、保険料などの料金をクレジットカード払いにしている場合は、任意整理をする際に注意が必要です。 クレジットカードの支払いを銀行から自動引き落としにしていると、任意整理の手続きを開始しているにもかかわらず、引き落としが継続されてしまうからです。 任意整理の通知を銀行に送ってから、口座の引き落としがストップするまで時間を要するため、任務整理前に各種の支払い方法をクレジットカードから振り込み等に変更しておきましょう。 口座をゼロにして引き落とされないようにする手もあります。

ショッピングローンを任意整理すると購入した商品を引き上げられることがある

クレジットカードのショッピングローンを利用して商品を購入した場合、その商品のローン残高についても任意整理をすることができます。 ただ、ショッピングローンを任意整理する場合は、購入した商品を引き上げられてしまうケースがあるので気をつけてください。 たとえば自動車や家電、家具など高額な商品ほど引き上げられる可能性は高くなります。一方、日用品のような換価価値の低い商品については、あまり引き上げられません。 どの商品を引き上げてどの商品を引き上げないかは、自己判断ではなくクレジットカード会社の判断によります。

キャッシング枠とショッピング枠のどちらか一つを任意整理することはできない

クレジットカードのキャッシング枠を利用して、高い金利や手数料の上乗せで借金を返せなくなってしまった場合も任意整理は可能です。 ただ、キャッシング枠を利用しているクレジットカード会社で、ショッピング枠も利用しているケースでは、どちらか一方だけを任意整理するということはできません。 クレジットカードの利用者には、キャッシング枠だけを任意整理してショッピング枠はこれまで通り利用したいと考える人も多くいます。 ですが、キャッシング枠を任意整理するとそのクレジットカードは解約扱いとなるため、必ずショッピング枠も同時に任意整理しなければいけません。 そのためキャッシング枠を任意整理する際には、ショッピング枠の任意整理によって高額商品が引き上げられる可能性があることを覚えておきましょう。

任意整理を行うと完済から5年間はクレジットカードを作成することができない

任意整理をした場合には、基本的にクレジットカードは作れなくなります。 その理由は、個人信用情報機関に事故情報として登録されてしまうからです。 いわゆるブラックリストに登録された状態です。 クレジット会社や貸金業者は顧客の借入状況などの情報を個人信用情報機関に共有しています。 そのため、新たにクレジットカードを作ろうとすると、審査の際にこの情報を参照され、任意整理をしている事実によって発行できないと判断されます。 ただし、債務を完済すればブラックリストの情報も5年ほどで消えるため、一定期間が過ぎれば新たにクレジットカードを作れるようになります。 将来にわたり全く作れなくなるということではありません。 いずれにしても、任意整理を行うと既存のカードはもちろん、新規のカードも持てなくなり、しばらくはクレジットカードの無い生活を送ることになります。

任意整理後にクレジットカードを作成する際に押さえておきたいこと

任意整理したところに申し込まない

任意整理をした後でも、ブラックリストから削除されればクレジットカードを作成することができるようになります。 ですが、注意しなければいけないのが、任意整理の交渉をしたクレジットカード会社に申し込んでも作成ができないということです。 基本的にブラックリストから削除されていれば、任意整理をしたことを知ることができません。 ただし、任意整理をした会社は社内ブラックと呼ばれる、独自のリストを持っています。 このリストに任意整理をした人の情報を保管しており、半永久的にその記録は残ります。 そのため任意整理をしたことがわかるので、クレジットカード作成の審査を申し込んでも弾かれてしまい、作成することができません。 社内ブラックは任意整理をしたクレジットカード会社だけでなく、列企業にも共有されることが多いです。 ですので、関連している会社でもクレジットカードの作成が難しくなってしまいます。

短期間に複数の会社に申し込もない

任意整理の履歴があるからクレジットカードの審査が通るか不安…」と思ってしまって、数社にクレジットカードの申し込みをしてしまう人も多数います。 ですが、これは逆に審査を通りにくくしてしまうのでやってはいけません。何故かというと、個人信用情報にはお金に関する取引の記録だけでなく、クレジットカードの契約に関する履歴も保存されているからです。 そのため、クレジットカード会社に申し込んだ際に短期間でクレジットカードの申し込みが多い状態であると、「お金に困っている」という印象が強くなってしまい、審査が通らなくなってしまいます。 住宅ローンなどのローンの審査も同様であるので、一度に複数の会社に申し込まないようにしましょう。

信用実績を作る

任意整理をした後にクレジットカードを作りたい場合、「しっかり返済している」という信用実績を作ることが大切です。 ですが、信用情報が突然きれいな状態になると、信用情報を見たクレジットカード会社側も逆に不審に思ってしまいます。 そのため良い印象を持たせるためには、しっかり月々の通信料などの支払いをしているという証拠を残すことが大切です。 良い印象を持たせるために良い方法が携帯電話料金です。 家賃保証会社が信販系であれば家賃もとても良く、これらの記録は信用情報に記載されています。 家も携帯電話も生活に欠かせないものであるので、これらの支払いがしっかり行われているとクレジットカード会社側も信用して審査を通すことが多いです。

任意整理後に役立つカードについて

デビットカード

デビットカードとは、銀行が発行するカードで銀行預金から直接引き落として利用するカードです。 キャッシュカードにデビット機能が付与されているものもあります。 カード払いという点では共通していますが、口座から引き落としという点では、クレジットカードが後日行われるのに対し、デビットカードは即時行われます。 預金残高内での利用のため、カード作成時にはクレジットカードやカードローンのような審査がありません。 そのため、任意整理を行っていてもデビットカードの作成には影響がありません。 任意整理後にクレジットカードが利用できなくなっても、デビットカードでの支払いを受け付けている場合もあるため、クレジットカードの代わりとして利用することができます。

家族カード

家族カードとは、クレジットカードに追加できるカードで、引き落とし口座を同じにして家族で利用できるカードのことです。 カード契約者と同等のサービスが受けられたり、ポイント還元率が上がるなどのメリットがありますが、カードの利用状況がカード契約者にすべて分かってしまうというデメリットもあります。 任意整理を行った際にブラックリストに登録されるのは、債務者本人だけのため、家族の個人信用情報に事故情報が記録されることはありません。 家族カードの作成時には利用者ではなく、カード契約者の信用情報が審査に利用されるため、債務者本人以外であれば作成することができます。 利用範囲がクレジットカードと同等であるため、クレジットカードの代わりとして利用することが可能です。

まとめ

クレジットカードの借金も、任意整理で減額や将来利子のカットをすることができます。もちろん、任意整理をするとブラックリストに載ってしまうので、5年間は新たなクレジットカードを作ることができなくなります。 さらに任意整理を行うとクレジットカードの使用はできなくなります。 そのため、日々の生活に欠かせない水道やガス、電気などといった料金をクレジットカードを通しての引き落としとしている場合は、任意整理を行う前にあらかじめ支払方法を変更する必要があります。 ブラックリストから削除されると、クレジットカードを新たに作ることができるようになります。 その際、いくつかのコツがあります。 任意整理を行ったことのあるクレジットカード会社に申し込まないことや一度に複数の会社に申し込まないことなどです。 これらを実践することで、審査に通りやすくなるので参考にしてみてください。

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